劇場版新作長編アニメ 試写会オフ会 2
さて。
いよいよ始める本日メインのお楽しみ、スタンプラリー。
東武東上線では1月16日(木)~2月18日(火)まで「東上線1日フリー乗車券」を発売している。
おとな1500円、子供はなんと100円。おとなだと640円、こどもだと990円もお得に乗ることができる優れアイテム。
公式より↓
『同期間に発売する「東上線1日フリー乗車券」は、東上線・越生線が1日乗り降り自由となり当スタンプラリーへのご参加や冬のお出かけに大変便利なきっぷです。
ご家族やお友達同士での冬のお出かけ、思い出づくりにぜひご利用ください。』
というわけで、まんまとお友達同士での冬のお出かけにおびき出された私たちは、まずは1日券を買いに向かう。
券売機にはこの1日券はなく、有人カウンターでも置いているところと置いていないところがある。私たちは2つめに立ち寄った有人カウンターで買うことが出来た。
まず目指すのは上板橋駅。
「クリアファイル、まだあるかな」
「始まったばかりだから大丈夫でしょ」
「んでも先着2000枚でしょう?これを多いとみるか、少ないとみるか」
事前のLINE打ち合わせでも、何度も言っていた『クリアファイル、まだあるかな』を、電車の中でも言う私。
心配性で神経質なのだ。
「いくらなんでもまだ大丈夫じゃない?」
「だって、どうせだったらもらいたいじゃん」
と、どうにもウザいゆずの香。
車内にはこんな吊り広告がさがっているというのに。

「ちょっ、写真撮ってくる!」
そう言って席を立った私に、ようやくゆずのネガティブ発言が止んだと、同行されていた方々はホッとしたかもしれない。
程なくして着いた上板橋駅。ここにはベルナールがいる。

ファミマの前に立つ新聞記者(笑)

上板橋駅 ベルナール

スタンプはワイヤーでつながれている
「次は和光市駅だよね」
私がしつこく写真を撮っているあいだに、みなさんが次の電車を調べてくれる。
幸い電車の来る間隔は短くて、ホームで待つというほどもなく次の電車がきた。
和光で待つのはジェローデルだ。
このスタンプラリーの中で、ジェローデルだけが少し変わっている。
他のキャラクターたちはスタンプ台と並んでいるのだが、ジェローデルだけは違う。
「あれ?」
和光市駅の改札を出ると、スタンプ台はすぐ目の前に見つかった。
スタンプ台には、今まさにスタンプを押そうとしている女性がいる。
けれど肝心のジェローデルが見当たらない。
「ジェローデルは?」
「ジェローデルどこ?」
キョロつく私に、スタンプを押していた女性が教えてくれた。
「あっちです」
え!?
女性が顔を向けた方には、ガラス張りで囲まれた有人カウンター。
ジェローデルはそこにいた。

和光市駅 ジェローデル
さすがジェローデルさま。吹きっさらしの駅構内ではなく、ちゃんと暖かい建物の中にいらっしゃる。

ふじみ野駅 アラン
そして。

東武川越駅に、ひときわ華やかに彼女がいた。
まだ年若い、紅色の軍服の彼女。一心に王妃と王家に仕え、ある意味もっとも幸せだったころの。

東武川越駅 オスカル・フランソワ

東松山駅 フェルゼン

武州長瀬駅 アンドレ

今回のスタンプラリーは、武州長瀬駅のアンドレで〆られる。
これらの駅をまわる中、やはりスタンプ台紙を持ち、写真を撮ったりしている人を見かけた。そんなに多くはないけれど、どこの駅にもぽつぽつと。
ひとりと思われる女性がほとんどだったが、2人でまわっているらしい女性同士も1組だけ見かけた。私の感覚だと、どストライク原作世代と思える年齢層よりも、みんな若く見えた。
「では、池袋に戻りますか」
時計を見ると、もう4時近い。
「ほぼ概算通りでしたね」
今回のスタンプラリーは、時刻表から事前に所要時間を割り出してくださったオフ会ご参加のお客さまの提案に、そっくり乗っかったものだ。
“景品のクリアファイルの受付け時間が7時まで”
そこを加味して、1日ですべて完結できるよう、集合場所も待ち合わせ場所も決まった。
概ねいつもぼんやりしている管理人の、この体たらく。
スタンプラリー中も、むしろ私が後をついていくばかりだった。
私がしていたことと言えば、アホかと思うほどの量の写真を撮っていたことと、移動の電車の中で「クリアファイル、まだあるよね」とウザ発言を繰り返していたこと(いや、マジでウザかったと思う。すみません)。それから、隙間時間にたびたびスマホでノベルを書いては、保存に失敗していたこと。
私は会話が途切れたり、空白の時間ができると、ノベルの続きを書き始めてしまう。スマホのテキスト画面を使ってノベルを書いているので、いつでもどこでもすぐに書き始めることが出来る。
スタンプラリーの最中も、それは変わらず。会話が途切れたり、座る席が離れたりすると、私はすぐに頭の中が18世紀になってしまう。これはフランスを旅していても同じで、ノベルを書くことに頭の中を持っていかれて、TERやRERで乗り過ごしたことがある。
台詞を実際に口に出したりすることもあるので、傍から見たら少しおかしい人に見えるだろう。
このような私とスタンプラリーをまわってくださった皆さんには、大変申し訳なくありがたく思う。
何しろこのスタンプラリー中では、何度もノベルの保存に失敗した。当たり前だ。走っている電車のなかでの保存作業なのだ。電波状況は不安定に決まっている。
それでもノベルを書いてしまうのは、もう病気。子供の頃から物語を書いてきたから、今さらどうできるものではない。
こんなゆずの香にお付き合いくださり、オフ会にお見えくださる方々には、私は感謝しかないのだ。
ただ言い訳ができるのならば。
私の友人関係のサイト主は、みんなこんなものだ。いや、私はまともな方だ。だってみんなもっといっちゃってる…

ミッションクリアのスタンプ台紙
池袋駅に戻り、直結する東武百貨店へ向かうと、入り口にフェアの告知ポスターが貼られていた。

30日から各店舗でさまざまな企画が展開されるらしい。
東武百貨店 池袋店
劇場アニメ『ベルサイユのばら』公開記念 【ベルばらフェア】
8Fの催事場に着くと、「冬の大北海道展」はまだまだ盛況だった。
混んだ人の中を私たちは進み、サービスカウンターへ。
すべてのスタンプが押された台紙をスタッフに渡すと、すぐに景品のクリアファイルを手渡された。
「あの、朝いらっしゃったお客さまですよね?」
「はい、あれからスタンプラリーをまわりまして」
にこやかな笑顔のおねえさんは、さすがプロフェッショナル接客業で、私をしっかり覚えていた。
私たちはそれぞれクリアファイルをしまいながら、とりあえず11Fへ向かった。11F~15Fは飲食店が入ったフロアなのだ。
12時半過ぎに集合してから、ずっと移動しっぱなし。少し座りたい。
フロアにあるいくつかのお店をなんとなく眺める。
「ゆずさん、どこがいい?」
「どこでもいい」
私はこだわりが強い方の人間だと思うけれど、人に丸投げするときには、絶対あとからグダグダ言わない。
「ほんとにどこでもいい」
「ゆずさんは甘い飲み物があればいいんだよね」
私の特性はもうバレバレで、私には甘いものを与えておけばよい。
私たちは無難にサンマルクを選び、座った。
「おつかれさまでーす」
なんだかんだで既に5時過ぎ。
集合からクリアファイルを手にするまでに、約5時間。
「4時間半はみておいた方がいいという概算どおりでしたね」
焼きたててサーブされるいろいろなパンを楽しみながら、やはりベルと二次創作と劇場版新作長編アニメについて、話は傾く。
普段からご飯を食べない私はアイスカフェオレを飲みながら、パンのサーブにきたスタッフのおにいさんに、ガムシロの追加を3つもらった。
いよいよ明日は試写会。
すでに公開されているPVや主題歌についても、話題は尽きない。
「試写会は117分でしょう?」
「約2時間ですよね」
「2時間で、どこまでをどう描くのか」
「あの主題歌はなぁ。私はアレはない」
「ストーリーとともに流れると、いいのかも」
明日になれば、全部がはっきりする。
「楽しみだけど」
ちょっと不安だ。
食事が終わり、デザートの時間へ。
主食としてカフェオレを飲んでいた私も、デザートの時間へ。

サンマルクを出た私たちは、池袋駅へと向かった。
時刻は既に7時を過ぎ、『お友達同士での冬のお出かけ、思い出づくり』も終演が迫っている。明日の試写会の開演まで、しばしのお別れだ。
「じゃ」
そこでそれぞれ分かれていくはずだったのだが。
「ゆずさん?」
「ああ、私は東武百貨店に戻るよ。買いたいものがあるから」
「?」
「ブルトンヌ。朝1回見たんだけどさ。この東武百貨店じゃなくて別館にあるって言われて。見つけられなかったんだよね」
【ビスキュイテリエ ブルトンヌ】。
私の好きな焼き菓子の専門店で、店舗は東京に3つと大阪に1つしかない。上京の際には必ず新宿店に寄っていた。なぜ新宿店かといえば、クイニャマン/キャラメル・アマンドが新宿店にしかないからだ。
「東武百貨店、広くてわからん」
これから探してみるという私に、ここで帰るはずだった方々の足が止まる。
私がいつもぼんくら、いや、ぼんやりしているので、心配に思ってくださったのであろうか。
申し訳ないことに、ブルトンヌの店頭まで同行してくださった。
「ショコラのウィークエンドのカットと、あと1本で買って、それからフィナンシェとガレットが買いたいんですよ。ショコラのウィークエンドは冬しかないので、いつも楽しみなんです」
これからホテルで合流する方とベルベルしい話題で盛り上がるための、夜のおやつにするつもりでいた。
のだけれど。
「…ない」
池袋店のブルトンヌは、新宿店と同じく行列ができていた。
そして

ショーケースはほとんど空だった。
「やっぱり朝探して、開店1番に買うべきだったな」
かろうじて残っていたのは、ウィークエンドのカットが2切れとフィナンシェが3個。カヌレがそこそこ。ナンテもそこそこ。
「ガレットは1番に売り切れてしまいました」
「そうですか…」
店頭でいつまでもがっかりしていても仕方ない。
私はウィークエンドのカットを2つとフィナンシェを2つ、カヌレをいくつか買った。
「すみません、分けて入れてもらっていいですか?」
「袋でいいですか?」(BOX包装もあるため)
「はい。カヌレは2つずつ袋に、それから…」
私は焼き菓子を分けて包装してもらい、会計を済ませた。
「ここまで付き合ってもらってしまって、申し訳ない」
池袋の東武百貨店は、店を出るとほとんどそこは池袋駅。
今度こそ本当に、それぞれが帰路につく。
「今日はありがとうございました」
私は2つずつの袋入れにしてもらったカヌレを、皆さんに手渡した。
「数が揃うのがカヌレしかなかったんですよ。本当はガレットかフィナンシェが良かったんだけど」
手を振りながら別れて、苦手なメトロに向かう。
ホテルに戻って、お風呂に入って明日の仕度を済ませたら、お茶の準備をしておかなくちゃ。
ツインのお部屋でご一緒する方は、新幹線での深夜の到着になる。
ちょっと神経質で心配性の私は、使ったあとのバスルームの掃除などをしながら、その方の到着を待った。
私を今回の試写会へ招いてくださった方。
「軍服の令嬢」の初めてのオフ会にいらしてくださった方だ。
秋に大阪でお会いして以来。
ちょっと久しぶりなのに、久しぶりな気がしない。
「あ!」
ノックの音に、私はドアへ向かう。
「お疲れー 駅から迷いませんでした?」
開かれたドアとともに、明けて18日。
試写会オフ会の1日が開演となった。
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